コネクト,EQ。その瞬間から君はファンタジーの世界の一住人となる。だが,そこは子供の遊び場ではない。その世界で仕事をこなし,その世界で生計を立て,その世界でいろんな人と出会い,その世界で生きることについて考える。現実社会に残された肉体なんて,いらなくなる日も,近い。
米ベラント・インタラクティブ社のネットワーク参加型ロール・プレイング・ゲーム『エバークエスト』には,麻薬のような中毒性がある。15万人ほどいるこのゲームのプレイヤーが仮想空間をつくっているサーバーに集い,その数は,夜のピーク時には3万4000人以上にものぼるという。そして,平均的なプレーヤーは毎日3〜4時間をゲームに費やしているという。
数カ月前から日本でも一部ですごい噂になっているエバークエスト(EQ)。大人気になったウルティマオンライン(UO)の3D版という声もあるが,UOはダメだけどEQにははまっているという人もいて,まぁとりあえず日本でもこの中毒に冒されている人は多いようだ。UOよりも動作が軽くプレイしやすいが,ファンタジー色がやっぱり強いので,興味がない人は慣れるのが大変,とのこと。あと,日本ではやはり通信インフラが整っていないのが大きく問題。 接続が遅い,料金が高い,となれば誰もゲームするのはためらう。
だが,ネットワークゲームは大きく普及する日が来るだろう。そしてその世界をメインとして暮らす人たちが多く出てくるだろう。ネットワークゲームには,リアルワールドと同じ時間が流れている。サーバーにコネクトするだけでまったくの異空間で,まったく新しい自分になることができる。正義を目指すのもいいし,PK(プレイヤー・キラー)になってもいい。そんな世界の中で出会った人と強く繋がることもできる。リアルワールドは,肉体を維持するためだけでいい。すべての活動はネットワークゲームで。さあ,あなたは中毒に冒される気はあるかな?
|